3.


私専用の部屋に案内してもらい、早速荷物の整理をし一息ついた所でベットへと寝転んでいる。

「はぁ・・疲れた」

明日から、待ちに待った高校生活が始まる。
友達作ったり、寄り道したり


考えるだけでわくわくしてくる。

それに私の好きな慎吾君がいる。


捺は小中と一緒だった彼に3年間の片思いをしている。

彼は頭がとても良くって、都内でも1・2を争う北高を受験すると
情報通な友人から聞き、学校が終わったら塾に通い詰め、
猛勉強の末、見事北高に合格したのだ。


好きになったのは、中1で同じクラスになり委員会が同じって事で
話す様になったのが、きっかけ。

優しそうで真面目だし、顔だってものすごく格好良いって訳じゃないかもしれないけど、
私の中では彼に勝る人はいない。
笑った顔とか、もぅめちゃめちゃキュートで私のツボだ。

テニス部の彼とバスケ部の私では部活中は外と体育館だったから
彼のプレーを見るのが楽しみで、外周は好きだった。
テニス部の辺りではスピードダウンして見つめてたなぁ


中2と中3と奇跡的に同じクラスになり、
修学旅行も同じ班で本当に幸せだった。


想いを伝える事は出来なかったけど
見ているだけでもすごく幸せ。
これから先もずっと見ていたい。
でもいつかは想いが通じるといいな







「・・・・い」


「ん・・・・」

何よもぅっ・・・

「おい」


「おいっ!!!!起きろっ!!!!」


「うわぁっ!!!!!!」

突然聞こえてきた大きな声にびっくりしてガバッ!と起き上がった。



人がせっかく気持ちよく寝てたってのに・・・・

私は声の主を見て

「!!!!!!!!!」

フリーズした。


ええっ!?

なななななんで?!

なんでコイツがここにいるわけ!?



「ったくお前全然起きねーのな」

「は?」

「色気もへったくれもねー顔して寝やがって」


「・・・・・・・。」





むかつく

マジむかつくコイツ


「ヨダレたらして寝てんじゃねーよ」

ムカムカ


「お前ほんとに女か?」



ブチ



「黙って聞いてりゃ〜何なのよっ!!!!!!」


何コイツ!!超むかつく!!!


「あ?」



「あんたねぇ〜勝手に部屋に入ってきたかと思えば、
気持ちよく寝てる所をわざわざ起こし、ただでさえ気分が悪いってのに
色気がないだの女じゃないだの!!ゴチャゴチャ言うんじゃないわよっ!!
女の子に対してもっとデリカシーの有る言葉使いなさいよ。」

ギロリと彼を睨み付ける。


「ほんとの事じゃん」


ムカーっ!!!!!


「ほ・・ほんとの事だからって口に出して言わなくたっていいでしょーー!?」


「あーーはいはい。んで?女らしいとでも言うわけ?」


「モチのロンよ!」





「プッ」


少し間があってから噴出す彼。



プッ!?
プッだと!?
噴出したぞ、コイツ。。。


「まぁ威勢が良いのも結構だけど?
もっとしおらしい方が男にモテるぜ?お前彼氏いないだろ?」


なんて耳元で言われた。



私の顔jはみるみる赤くなった。

その様子を見て、また噴出すと

「あ、図星だった?」


なんていいながらドアに向かって行く彼。


そしてドアノブに手を掛けたとき、
振り返る事も無く、
「飯出来たから降りて来いってさ」

そうひと言行って、バタンとドアが閉まった。



「・・・・・・・・・・・。」



キィーーーっ!!!!!

超!!!むかつくっ!!!!!!